国民健康保険が1803億円の赤字ということだが

国民健康保険の財政状況が気になった 会社を退職して子供の扶養にも入れてないので国民健康保険に加入したのだが、「赤字」との記事に目が留まった。まぁ、国民の福祉制度なので利益を追求するわけでもなく、丁度いい塩梅と思うのだが、気にならない訳ではない。 目に留まったのはネットのニュースだ。情報のソースは厚生労働省から8月25日付で公開されている「令和5年度国民健康保険(市町村国保)の財政状況について」だろう。おいおい、今頃令和5年の報告かよ!と思いながら目を通してみた。 係りの人は大変だろう 表紙には、照会先として保険局国民健康保険課 課長補佐の中村さん、指導調整官の小泉さんの名と電話番号・内線番号が書いてある。これ見て問い合わせする人がいるんだろうなぁ~。うーん、大変な役回りだ。中村さん、小泉さん、心と体に気をつけて働いて欲しい。 そして、「主なポイント」として1803億円の赤字と書いてある。これがニュースになってるんだな。 「その他」って何? 2ページ目では収支の状況を説明してくれている。いろいろ言葉で説明してあるが、計算式がはっきりしないので、▲1803億円の計算方法がわからない。そして最後の行に「基金積立金等は 1 兆 3,375 億円」とある。積み立てが緩衝になって運営しているのが分かる。 3ページ目には、収支が表にまとめられている。収入の合計が24兆2859億円、支出が23兆8323億円で黒字であるが、収入には前年度からの繰越金が入っているので、単年で見ると赤字だと言っている。ざっくり見ると、24兆の規模に対して1兆(4%)の積立(緩衝材)、赤字0.8%。絶妙な資金繰りに思える。 もっとも気になったのが、「その他」だ。保険給付費8兆6244億円に対してその他の支出は12兆5770億円。支出総額の半分を超えている。収入にもほぼ同額の「その他」がある。 注釈に(「その他」には、市町村と都道府県の特別会計間での出納にかかる額及び国庫支出金等の前年度精算額が含まれる。)とあるので、各自治体から吸い上げて、各自治体へ交付したのだろうか?保険料の動きより大きいのでめっちゃ気になる。 まぁ、大丈夫と思ったが… 以降のページで気になったのは、都道府県別の滞納状況。順位まで付いている。「お前、回収できてないぞ!もっと厳しく取り立てろ!」って聞こえる。わが富山県は、世...